任意整理をするとき、一番怖かったのは家族のことだった
僕は2023年、1,000万円を超えていた借金のうち、約900万円を任意整理しました。
現在も毎月約16万4,000円を返済しています。
そして、任意整理から約3年。
妻は今も、僕が任意整理をしていることを知りません。
借金が1,000万円を超えていたことも知りません。
「任意整理したら家族にバレるのか?」
当時の僕も、とても気になっていました。
ただ、最初に書いておきたいことがあります。
この記事は、
「任意整理を家族に隠す方法」
を紹介する記事ではありません。
あくまで僕自身が任意整理をして、その後約3年間生活してきた中で、実際に家族との間で何があったのかを書いた体験談です。
家庭環境や債務整理の状況は人それぞれなので、僕と同じようになるとは限りません。
「借金を返せるのか」以上に怖かったこと
任意整理を考え始めた頃、もちろん、
「本当にこの金額を返していけるのか?」
という不安がありました。
そしてもう一つ。
僕は自分で建てた家に住んでいるので、
「家まで失うことになるんじゃないか?」
ということも心配していました。
でも、僕が何より怖かったことは別にあります。
家族を失うことでした。
借金のことが妻に知られたらどうなるのか。
最悪の場合、離婚になることもあるんじゃないか。
そして離婚になれば、
大好きな子どもたちと一緒に暮らせなくなるかもしれない。
僕にとっては、それが一番怖かったです。
妻は借金が1,000万円を超えていたことを知らない
妻は現在も、僕が任意整理をしたことを知りません。
借金が1,000万円を超えていたことも知りません。
任意整理前にはカードローン関係の郵便物が自宅に届いていたので、もしかすると目にしたことはあるかもしれません。
ただ、それについて詳しく聞かれたことはほとんどありませんでした。
だからといって、僕自身は安心していたわけではありません。
「いつ聞かれるんだろう」
という怖さはありました。
任意整理後、自宅への郵便物について相談した
任意整理を相談するとき、家族に知られることについても話しました。
僕が相談したはたの法務事務所では、書類などの送付先について確認してもらえました。
僕の場合は、自宅ではなく実家宛てにしてもらっています。
さらに、僕のケースでは差出人についても事務所名ではなく個人名にしてもらいました。
この対応には本当に感謝しています。
その後、僕の場合は任意整理に関する郵便物が自宅に届いたことで妻に知られる、ということはありませんでした。
ただし、これはあくまで僕が相談した際の対応についての体験談です。
すべての事務所・債権者・手続きで同じ対応になるとは限りません。
家族に知られたくない事情がある場合は、依頼前に郵便物や連絡方法について直接確認した方がいいと思います。
一度だけ、本当に焦ったことがある
任意整理をする前に届いていたカードローンの郵便物。
妻は何も言わないので、
「見ていなかったのかな」
と思っていました。
ところが、あるとき別のことで夫婦喧嘩になりました。
そのとき突然、
「あのカードローンの郵便は何?」
と聞かれました。
正直、かなり焦りました。
「これはもう素直に話すしかないかもしれない」
と思ったのを覚えています。
結局、そのときに任意整理のことを話すことにはなりませんでした。
でも、
やっぱり見ていたんだ。
と思いました。
自分では隠せていると思っていても、相手が何も言わないだけかもしれない。
この経験から、それは強く感じています。
クレジットカードを使わなくなったことも聞かれた
任意整理後、僕はクレジットカードを使わなくなりました。
以前は使っていた人間が突然カードを使わなくなるわけですから、当然、不自然に思われる可能性があります。
妻から一度、
「なんでカード使わないの?」
というようなことを聞かれました。
そのとき僕は、
「使いすぎないように、基本的に現金にすることにした」
と説明しました。
これは実際、今の僕がお金を管理するうえで意識していることでもあります。
カードがなくなったことで、お金の動きは以前よりずっと分かりやすくなりました。
毎月16万4,000円返していても気づかれていない理由
「毎月16万円以上返済していたら、家族に分かるんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
僕の場合、もともと家庭のお金は僕が管理していました。
妻は、
「毎月何にいくら払っているのか」
という細かいところまでは把握していません。
そのため、現在まで任意整理の返済について知られていません。
ただ、おそらく、
「なんでこんなにお金がないんだろう?」
とは思っていると思います。
転職したのに「なんでお金がないの?」と思われている
これは、僕自身かなり複雑な気持ちになるところです。
任意整理後、僕は8年間勤めた会社を辞めて宅配業へ転職しました。
会社員時代の手取りは約21万円。
宅配へ転職して約30万円になり、副業も含めると月約35万円まで収入を増やしました。
でも、妻は僕の収入が具体的にどれくらい増えたのか知りません。
増えた収入の多くを返済に回していることも知りません。
そのため、
「休みも減ったのに、お金もないなら転職しない方が良かったじゃん」
と言われたことがあります。
僕からすると、
「本当は転職したから今の返済を続けられているんだけどな……」
と思います。
でも、それを説明するには借金や任意整理のことも話さなければなりません。
だから何も言えません。
これは、秘密にして返済している中でつらいと感じる瞬間の一つです。
約3年間、秘密にして返済するのはしんどい
家族に知られていないから、
「じゃあ何も問題ない」
というわけではありません。
正直に言えば、しんどいです。
普段はなるべく返済のことを考えないようにしています。
仕事をして、生活して、子どもたちと過ごす。
普通に毎日を過ごそうとしています。
でも、ふとした瞬間に返済のことが頭に浮かびます。
運転中に考え込んでしまって、曲がるはずだった道を間違えることさえあります。
それくらい、頭のどこかにはずっと借金があります。
だから僕は、できるだけ考えすぎないようにしています。
毎月払う。
また次の月も払う。
一回ずつ返していくしかない。
そう考えています。
「妻に知られていない=任意整理は家族にバレない」ではない
ここは、この記事で一番誤解されたくないところです。
僕は約3年間、妻に任意整理を知られず返済を続けています。
でも、
「任意整理なら家族に絶対バレない」
とは言えません。
僕の場合は、
- もともと自分がお金を管理していた
- 郵便物について相談できた
- クレジットカードを使わなくなった理由を聞かれた程度だった
など、いくつもの事情が重なっています。
実際、カードローンの郵便物について突然聞かれたこともあります。
だから僕の体験だけを見て、
「家族には絶対分からないんだ」
とは考えないでほしいです。
家庭によって状況はまったく違うと思います。
あの頃の自分に言いたいこと
任意整理をする前の僕は、とても怖かったです。
返済できるのか。
家はどうなるのか。
妻に知られるのか。
家族はどうなるのか。
そして何より、
子どもたちと暮らせなくなるようなことになったらどうしよう。
そんなことを考えていました。
今の僕が当時の自分に言えるとしたら、
「まず相談してみろ」
と言います。
僕が相談したときは、家族に知られたくないという事情についても話を聞いてもらえました。
郵便物についても相談できました。
一人で、
「あれが起きたらどうしよう」
「これが起きたらどうしよう」
と考えていた頃より、実際に相談してからの方がやるべきことが明確になりました。
あとは、
根気よく返していく。
僕の場合は、それしかありません。
あと約2年。今は完済することを考える
現在の予定では、返済終了まであと約2年です。
まだ終わっていません。
妻にも話していません。
これからどうするのかについて、ここで「これが正解」と書くつもりもありません。
ただ、今の僕がまずやるべきことは、
働いて、毎月返して、完済まで進むこと。
それだと思っています。
任意整理したことを誰にも言えず、一人で返済している人もいると思います。
僕もその一人です。
だから、このブログでは格好良く成功した話だけを書くのではなく、
返済中の不安や、誰にも言えないしんどさも含めて残していこうと思います。
いつかこのブログで、
「完済しました」
と書ける日まで。
僕はこれからも返済を続けます。
この記事について
この記事は、僕自身の任意整理と家庭での経験をもとに書いた体験談です。
任意整理が家族に知られるかどうかは、債務の状況、郵便物、連絡方法、家計管理、利用している金融サービスなどによって異なります。
この記事は「家族に知られず任意整理できる」と保証するものではありません。
家族に知られたくない事情がある場合は、依頼を決める前に弁護士・司法書士などの専門家へ、連絡方法や郵便物を含めて具体的に確認してください。


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